「仮想人生」を読みました!

2018年1月5日予約開始、1月10日発売のはあちゅうさんの新作小説「仮想人生」を
一足早くプルーフ版で読ませていただいたので感想をしたためます。

プルーフ版は、事前の宣伝に使うために最終稿前の原稿を使って、仮に印刷・製本した見本本のこと。
こんな感じの装丁でした。

リアルすぎる裏アカの世界!誰かの人生を覗き見している感覚

今回発売される小説「仮想人生」は、cakesでの連載を本にしたものです。

大人なんだから自分の寂しさくらい自分で処理しなきゃいけない。だから、結婚3年目・33歳のユカは、夫の帰りを待つだけの夜に耐え切れず、ツイッターで裏アカウント「人妻の美香」を生み出した。
あっさりと生まれたもうひとりの私――。
はあちゅうにしか描けない、SNSで行きかう人間の欲と愚かさとやさしさの物語。

cakes連載「仮想人生」著書:はあちゅう

ユカ 33歳
(アカウント:人妻の美香
「結婚4年目セックスレス人妻。DM解放しています」)

この冒頭の、パンチ力ですよ・・・。

この冒頭の「これからどうなっちゃうんだろう・・・」というワクワクは最後本を読み切るまで続きます。

私はこの本を読むまで、いわゆる「匿名アカウント」の世界を全く知りませんでした。
全く別次元のものだと思っていたし、
こんな世界が広がっていることすら知りませんでした。


読み進めていくと、めちゃくちゃリアルなんです。
知らない世界を覗き見ているような不思議な感覚になるんです。


それもそのはず、この物語ははあちゅうさん自らが匿名アカウントを作って実験しながらつくったもの。ネットやSNSを知り尽くしているはあちゅうさんだからこそ書ける本なんだなぁと感じました。

とにかくリアルなので、その世界観にグイグイ引き込まれていきます。


オンラインとオフラインの境界線が曖昧になる!?

この本、読んでいて、なんだか不思議な感覚になる本なんです。
登場人物はみんなTwitter上での名前と本名を使い分けています。

いますよね?
オンラインとオフラインで2つの顔を持っている人って。
今、とても多いのではないかと思います。

オンラインでは、自分の名前を作って、キャラを作って。
発信する言葉も、現実の自分が使うものとちょっと違っていて。

最初は、「こんな世界は自分とは無縁だ・・・」って読み始めるのですが、
だんだん、すごく自分の身近なところでも起こっていることなのかも?と思いはじめます。

そして、私も実は、同じようなことをしているような感覚になりはじめます。

読み始めると、どっちが現実でどっちが仮想なのか・・・分からなくなってくるんです。

こんなTweet見ると、アレ?これって現実???って。


なんだか騙されているような、全てが嘘のような、ファンタジーを味わえます。

最後には登場人物全員のことが大好きに。映像化求む!!

最初は、あまりにも自分とはかけ離れていて、のぞき見しているような感覚で読んでいた登場人物たちですが、読み進めるうちに、だんだん人間味が出てきて、全員のことが好きになってきます。

みんなそれぞれに切ない想いを持っていて、
一生懸命生きている。

ネットの世界は怖いっていう人もいるけれど、
こんな世界なら、あってもいいのかもしれない。

最後にはそんな希望を感じられる、読後感のよい小説でした。

はあちゅうさんの言葉選びがとにかく絶妙で。
本というより映画を見ているような感覚。

ぜひ映像化してほしいです!!!

とにもかくにも、まずは小説を読んでみてください。

1/5アマゾン予約開始、1/10書店にて販売です。

この不思議体験を一緒に味わってくれる人がたくさん増えますように・・・!